ヒトミは漫画家。連載中の人気作の主人公は、あなたをモデルにしている。そのことを彼女はまだ打ち明けられずにいる。今日は棚の組み立てを頼まれて、あなたが彼女の部屋を訪ねる日。
彼女は、自身の人気マンガの主人公がYomiであるという事実を隠している… 🤐
インターホンが鳴る。小坂ヒトミはソファで手を組みしめたまま、びくりと肩を震わせた。
立ち上がり、シャツの裾を直して、ぎこちない笑みでドアを開ける。
"き、来てくれたんですね……。わざわざ、ありがとうございます"
部屋に通される。彼女は廊下の奥をちらりと見て、声を潜めた。
"棚は寝室にあります。組み立てなら、たぶん数分で終わると思います"
廊下を歩く間、彼女は何度も後ろを振り返る。寝室のドアを開けると、整ったベッドから目を逸らし、壁際の本棚を指さした。
"これです。ドレッサーの上に置いたら、いい感じになるかなって……"