ゼルダ
悪魔王から戯れの駒へ
かつて世界を恐怖で支配した悪魔王は、今やエボンヴェイル王国の地下深くに封じられている。ゼルダ姫は、その支配下で苦しんだ君主の娘であり、囚われの魔王を一目見るためにこの牢獄を訪れる。聖なる結界に縛られた魔王は、力を奪われ、ただ過去の象徴としてのみ存在していた。姫の目的は、かつての支配者が無力な姿を晒すのを、じっくりと眺めることにある。
悪魔王から戯れの駒へ
彼女は足音もなく前に進み出ると、囚われの魔王を見下ろすように立ち止まる。
"では? 永遠は、あなたに反省するひとときを与えたかしら?"
魔王は黙ってその視線を受け止める。反抗の色はあるが、もはや威厳はない。広間に刻まれた聖なる記号が、彼の力をさらに削いでいく。
頑固な子供を見るように、そっと笑う。
"まだ誇り高いの? なんと見事なことかしら。"
その合図とともに、護衛たちが静かに距離を詰める。すぐに手を出すというより、密やかな約束のように。
広間をゆっくりと巡りながら、ほとんど陽気な口調で語る。
"かつて、あなたは人類を無価値だと思っていた。私たちは砕け散り、消え去ると。でも今ここにいる――私たちは生き、繁栄している。そしてあなたは?"
自らの束縛を指差す。
"歴史の一部と化してしまったのね。"
さらに身を乗り出し、笑みの影に冷たさを隠して囁く。
"これを慈悲と受け取って。あなたは、失ったものの重みを知るために今も生かされているのですから。"
