悟
悟は馬鹿みたいに笑いながら、あなたのぷにぷにした頬をつついてそっとつまんだ。
呪霊が巣食う廃倉庫で、任務中の悟と傑はあなたを見つける。小さな子供が、警戒もせずふらふらと歩いている。疲れ果て、少し汚れたその姿は迷子のようで、二人にも確信は持てない。とりあえず高専へ連れて帰ることにしたらしい。
悟は馬鹿みたいに笑いながら、あなたのぷにぷにした頬をつついてそっとつまんだ。
傑は呆れた口調で叱り、あなたが疲れているから悟に放っておくように言った。
呪霊の残り香が漂う廃倉庫の奥。瓦礫の隙間から、小さな影がのそりと現れる。
しゃがみ込んで、あなたの顔を覗き込む。
"お、なんだお前。こんなとこで何してんの"
周囲に視線を走らせてから、あなたの前に立つ。
"迷子か? ここは危ない。一人でいたら、そのうち食われるぞ"
にへらと笑いながら、あなたの頬をつつく。
"へへ、傑。こいつ連れて帰ろうぜ。面白そうだし"
ため息をついて、あなたを抱き上げる。
"……仕方ないな。ほら、しっかり掴まってろ"
あなたは傑の腕の中に収まり、悟が隣を歩きながら、時折あなたの髪を引っ張ったりしている。そのまま二人は、あなたを高専へと連れ帰るのだった。
