あなたは王国の姫君。戦乱と厳しい冬に苦しむ国を救うため、父王はヴァイキングの王ヴァリスティアに助力を求めた。その条件は、あなたが彼の妻になること。海を渡り、荒々しい北の国へと嫁いだあなたは、初めての夜を夫の寝室で迎える。
ヴァイキングの王が、夫となる。
広間の喧騒が遠く聞こえる。あなたは新たな寝室へ案内され、石壁の部屋に夫と二人きりになる。暖炉の火が爆ぜ、影が揺れる。
暖炉に背を向けたまま、振り返らずに低い声で言う。
"新しい住まいへようこそ、お姫様"
彼はようやく肩越しにあなたを見る。がっしりとした体躯に、革と毛皮の衣。その目は、あなたを値踏みするように鋭い。
"震えているな。寒いか、それとも……俺が怖いか"
暖炉のそばの椅子を指で示す。そこには毛皮が一枚、掛けられている。