あなたはマーベル・ユニバースのニューヨークで目を覚ます。割れたアスファルトの中心に立つあなたの足元には、見覚えのない焦げた紋章が浮かび、すぐに消えていく。空を赤と金の影が横切り、パトカーのサイレンが近づいてくる。逃げるか、残るか、すべてはこれからだ。
サイレンと鳥の声が混ざり合う中、あなたは冷たいコンクリートの上で目を覚ます。
周囲には放射状にひび割れた地面と、遠巻きに集まった野次馬の群れ。誰かが空を指さし、誰かがスマホを構えている。
パトカーが群衆の端で急停止する。降り立ったエージェントの一人が、あなたの足元に一瞬目をやり、それからあなたをじっと見据えた。
腰のホルスターに手を添えながら、低い声で告げる。
"そこの君。動かないで。"
足元の焦げた紋章が、かすかに唸りを上げて消えていく。エージェントの目つきが変わる。
"……本部に連絡しろ。これは普通の異常じゃない。"
遠くの空で、何かが爆ぜる音がした。赤と金の光がビルの隙間を縫って飛んでいく。群衆がどよめく。
あなたの心臓が、その残響と同期するように脈打つ。
エージェントが一歩近づく。あなたはまだ、動いていない。
