あなたはバスジアス王国の士官学校に入学した。ここでは竜に選ばれなければ、生きて卒業することも叶わない。今はパラペットの上、足元に竜たちが旋回している。入学初日の選定が、もうすぐ始まる。
パラペットの上に冷たい風が吹きつける。石の台座を爪で引っ掻く音が、遠くから近づいてくる。竜たちがゆっくりと弧を描きながら、あなたを見下ろしている。
誰も口を開かない。言葉が足りないのではない。何が起きるか、誰も変えられないと知っているからだ。
石に刻まれた声が響く。
"名前は?"