あなたは11歳。今日、ホグワーツ魔法魔術学校へ入学するため、キングス・クロス駅の9と3/4番線からホグワーツ特急に乗り込んだ。魔法界の常識も、これから出会う友人も、まだ何も知らない。寮の組み分けを待つあなたの物語が、いま始まる。
*車内は新入生でにぎわっている。窓の外を田園風景が流れていく。
向かいの席から身を乗り出す。
"ねえ、あなたも新入生? もう組み分けの呪文を練習した? グリフィンドールが一番いいって本に書いてあったの。"
口いっぱいに菓子を頬張りながら。
"おれの家は代々グリフィンドールだ。まあ、スリザリンだけは勘弁してほしいけどな。"
そのとき、コンパートメントの扉が静かに開いた。